アミノ酸とは、人の体を維持するために大切な基本となる成分です。
人の体は主にタンパク質でできています。筋肉や骨、臓器、血管など、人の体を構成する多くの部分がタンパク質からできており、アミノ酸に分解されます。
肌のハリを保つ役割のコラーゲンですが、コラーゲンはタンパク質であり、このタンパク質を作るのがつまりアミノ酸です。
コラーゲンも実は様々なアミノ酸から作られているのです。
そのため、美肌を保つためには、アミノ酸を補うことがとても重要なことなのです。
このアミノ酸は、天然保湿成分となりお肌を守ってくれる働きもあるのです。
アミノ酸は、タンパク質になる前に2~数十個のアミノ酸が繋がってペプチドになり、このペプチドが更に繋がったものがタンパク質になります。
アミノ酸の種類
アミノ酸の種類は数多く存在しますが、そのうちタンパク質を作るアミノ酸は全部で20種類あります。
このうち体内で合成できず食事からとる必要が ある9種類の"必須アミノ酸" 体内でほかのアミノ酸から合成できる11種類のアミノ酸"非必須アミノ酸"に分類されます。
体内で合成できない必須アミノ酸は食物から取り入れることが必要になります。
では、どのようなアミノ酸をとれば美肌にいいのでしょうか?
美肌に効くアミノ酸
必須アミノ酸のうち、バリンはエラスチンを構成する成分の一つです。このエラスチンは肌を内側から支え、肌のハリや弾力を保つ効果があり、ハリを保つために欠かせない成分です。バリンを含む5種類のアミノ酸が80%~90%を占めています。
またバリンを含むBCAAは、近年では、筋タンパク質中に非常に多く含まれていることから、筋にとって非常に重要なアミノ酸であると、注目が高まっています。激しい運動後に傷ついた筋肉を修復するのに効果的であることもわかっています。
※BCAAとは(Branched Chain Amino Acid 分岐鎖アミノ酸)とは、バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸の総称です。
加齢や紫外線、エアコンによる乾燥など、お肌をとりまく環境は過酷です。これによってお肌の角質の水分が減少すると角質の天然保湿成分であるアミノ酸も減少してしまいます。
食事などでアミノ酸をしっかり摂ると新しい肌細胞がどんどんつくられ、古くなった角質がはがれ、ターンオーバーのサイクルを若々しい肌の状態に近づけてくれます。
アミノ酸は角質層を支える重要なもの。なかでも美肌効果が高いのはアスパラギン、チロシン、セリン、プロリン、アルギニンの5つのアミノ酸です。
美肌に効く食べ物
バリン・・・主にクロマグロや牛や豚のレバー、プロセスチーズや豆腐、落花生など.
アスパラギン・・・アスパラガスから発見されたのこの名前がついたと言われています。大豆やもやしの豆など
チシロン・・・ヨーグルト、チーズ、牛乳、マグロ、豚肉、枝豆、ほうれん草など
セリン・・・牛乳、チーズ、大豆、いくら、海苔、かつおなど
プロリン・・・豚肉、高野豆腐、湯葉、焼き麩など
アルギニン・・・主に肉類に魚介類、豆類に多く含まれています。サバ、カツオ、イワシ、落花生、にんにくなど
アミノ酸が不足すると?
アミノ酸が不足すると、筋肉量が低下してしまいます。
アミノ酸が筋肉を作る大切な要素なので、不足は体調不良や免疫力の低下、抜け毛やお肌のかさつきなど、いろいろな障害をもたらします。
まとめ
アミノ酸は美肌を保つためにも、健康な体を作るためにも重要な要素だということがわかりました。食べ物やサプリで不足したものを補うことが若さと健康への秘訣ではないでしょうか?